増加する防水補償~その原因と対策~
雨漏りは、防水技術が発達した現在でもゼロになることがありません。
住宅保証機構の住宅性能保証制度では、住宅登録戸数と保険金など支払件数の関係を表したデータがあります。
支払件数は2001年を起点として、急激に増加しているのですが、それを工事の部位別にみてみると、もっとも補償件数が多いのは、外壁の防水によるもので割合の多くを占めていることがデータでわかりました。
この原因の大きなものとして考えられているのは、モルタル外壁です。
現在では新しく住宅を建てるときにモルタル外壁を採用するケースは減少し、普及率も減少していますが、それ以前は
多く採用されていた外壁材です。外壁の雨漏りのうち、このモルタル外壁を採用していた住宅の割合は、41.3%にいたることから、原因の大きなものとして考えられています。
その理由としては、施工のほとんどが直貼り工法であることです。状況調査の結果では、モルタルと防水紙のあいだに水分があるとき、経年劣化した防水紙では、水が浸透しやすくなっていることが分かったという事例があります。
住宅の耐久性にかかわる重要な課題として、これをきっかけとして品質の改良や法改正など、基準を更新する動きがとられ、以前よりも安全で高い品質を求められています。
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